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2024.05.05
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2012.09.06
割とネタ目的で小学舘の古典全集のやつを読んできたんですが(主に下段の現代語訳と上段の注釈)、普通に小説として面白かったので何だか悔しくなりました(-_-;)
何故か自宅にある日本の古典名著総解説とやらの本には「作品そのものは失敗作に終っている」とか一刀両断されてたのに。ひどいや。
中国編がストーリーの中心で、固有名詞は漢武帝時代っぽく出来事は安禄山の乱っぽく、ラブロマンスありーの合戦スペクタクルありーの、神仙説話っぽくありーの仏教説話っぽくありーの。
ラノベっぽい文体で現代語訳したら結構若者にウケそうな気がするけどきっと中華ヲタおばちゃんの妄想ですね、てへペロ☆

とりわけ感心したのが、ハーレム系ラブコメにありがちな書き割りヒロインしか出てこないのかと思いきや、第三のヒロインの皇太后様が言ってることもやってることも作中随一レベルで賢明且つ男前だという……なんという知勇兼備ヒロイン。
軍略を具体的に練れて性根は剛胆、政治能力も卓越してて身内を要職につけず年少の息子を名君にすべく教育しながら自らも学問に励む。しかも好きな男のベッドに自ら押し掛ける。めっちゃ美人でめっちゃいいにおいがする。引き際も鮮やか。
……ああ、彼女が完璧超人すぎるから物語自体が荒唐無稽扱いを……(^_^;)

でもって、皇太后様の描写でやたらいいにおいいいにおい連呼してて、日記に式子様と初めて会ったけどめっちゃいいにおいだった!!と書き付ける定家ちゃんハタチのことを想起してもこりゃ仕方ない。
そしてヒロイン三人とも17歳の主人公より年上で高貴な方だというのも、定家の好みを反映してるんでしょうかねぇ……。
第一ヒロインの日本の皇女は多分同世代、第二ヒロインの公主様はみっつ年上の20歳、真ヒロインの皇太后様は……いくつだ。17歳で立后されたというから前後に息子を授かったとして、その幼帝が母后の摂政が必要な年齢だけどかなり達者な言葉を主人公にかけてるので……下手したら10歳くらい上ですかね。

それより主人公の母親の年齢が34歳で若っ!!と思ったんですが、17歳で生んだと考えると当時の14、5歳で初婚という社会常識では物凄く平均的なコースですね。
平均寿命が40歳くらいの時代に、でもみんな再婚ばんばんして生涯恋愛してると思うとバイタリティありすぎて目眩がしてくるんですけど!
真似出来ねぇ…と紫ちゃんも思っていたんでしょうか(-_-;)
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