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2024.05.17
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2009.06.13
中華ファンタジーの新人ということで『さながら駆けし破軍の如く』読んでみたんですが、えぇ~…、『殺人ピエロの孤島同窓会』を読んだ時のような
( ´_ゝ`)<……。
な気分になりました。

ありがちキャラクターやご都合主義ストーリーは少女小説の常としても、端々における描写不足がねぇ……。いや凶手なのは別にいいんですが、任務のシーンを具体的に描写してない所為で、物語にリアリティが全然ない。漢方医術についても、入門書くらいは一読してから書くべきです。

彩雲国のアニメを、府庫のシーン見て漢籍が縦置きされてるとかありえヌェー!!と騒いで視聴打ち切った人間なので、その辺は余人より見る目が厳しくて神経質なんだとは思いますが(^_^;)いやだってあんなフニャフニャした物が直立する筈がないでしょう……。平積みするか帙にしまって下さい。同じアジアンテイストなNHKアニメでも獣の奏者エリンの場合は、新刊雑誌を陳列する時のように斜めになった台の上に立て掛けてあるような描写なので、観てても安心ですが。
有川浩が『海の底』だか何だかについて語ってたインタビュー記事で、大きな嘘をつく時には、それを成立させる為の細かいディテールの部分で嘘を書いてはいけない…といった要旨の発言をしているのを読んだことがあります。
個人的な感覚では、もっともな意見だよなぁと。思わざるを得ない(^_^;)

しかし作者は何といってもまだ10代で、これがデビュー作。一読した感想は「劣化版森崎朝香…」だったんですが、森崎も別ペンネームでデビューした頃の作品は(明言されてないけど多分長谷川朋呼と同一人物だと思うんですが…)、ネタはともかく描写やストーリー展開はこんなレベルだった気がするので、おそらく10年以上小説書き続けてたら森崎くらいには上達することでしょう。
コバルトの青木祐子もデビュー作読んだ時は( ´_ゝ`)……になったんですが、最近の小説は面白いし。人は成長する生き物です。成長前にデビューさせんなよと少しだけ思いますが。

……そういや殺人ピエロは明らかに一発屋だったみたいですがねぇ(-_-;)
アレ、元同級生が次々に残虐な描写でグロく死んでいくにも関わらず、語り手の主人公が全然精神的にダメージ受けてなさそうだったので、かなり長い間この主人公が実は連続殺人犯その人で、本文には叙述トリックが使われてるに違いないと信じてました(笑)。
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