2009.03.24
ディスト絡みのカップリング作品をネットで読んでると、相手として多い順にジェイド>ピオニー>シンク≧ガイ>>アッシュ>>その他くらいの割合で世に出回ってる印象を受けます。数自体は同程度でも、ガイサフィにどうしようもなく当て馬っぽい匂いが漂ってるのと違い、シンディスは本命にしてるサイトさんも結構あるような…?(^_^;)
公式のシンクはアリエッタに対してもアニスに対しても純粋な意味で恋愛感情持ってる訳じゃないから(彼が彼個人として好きな人を持てなかったところに彼の不幸がある)、ディストと組み合わせてもさほどの違和感がないのでしょうね。まぁシンク絡みのCPで一番メジャーなのはシンアリかシンイオのどっちかだと予想付きますけど。
公式のシンクはアリエッタに対してもアニスに対しても純粋な意味で恋愛感情持ってる訳じゃないから(彼が彼個人として好きな人を持てなかったところに彼の不幸がある)、ディストと組み合わせてもさほどの違和感がないのでしょうね。まぁシンク絡みのCPで一番メジャーなのはシンアリかシンイオのどっちかだと予想付きますけど。
違和感ないとは言いましたが、でもディストとシンクは恋人というより親子ですよねぇ…物理的にも。
なんか、わざと皮肉な言動取ったり問題行動起こすことで母親の気を惹こうとするマザコン息子と、基本的に自分が一番大事で息子に対する関心も低いけど何だかんだで子供のことを把握してる母親ってかんじ。
てなことを思った瞬間、学芸会での合奏を見に来てくれると言ってたディストが「実験が佳境なのでやっぱり来れない」と当日になってメールで連絡してきて、むしゃくしゃしたシンクが舞台の上で大暴れ、学芸会を台無しに。結局ディストも学校に呼び出されて親子揃って説教されることになる。つまらなそうな表情で形だけ頭を下げるディストと、最後までそっぽ向いて謝らないシンク。
夕方、二人で帰路を辿りながら、僕は悪くない母さんが悪いんだと不貞腐れる一方、忙しいのに研究所から呼び出してしまったことに罪悪感も感じて口を開けないシンク……に、別に優しげでもない口調でディストが話し掛ける。
「家に帰ったらシンクのカスタネット聞かせてくださいね。今日の為に練習してたんでしょう?」
「……うん」
おずおずと手を繋いで家路を辿る親子であった……というところまで一挙に現代パロ妄想したワタクシ。
やっぱ母子家庭で、家事とかはシンクが大半こなしてるんですよー。学校ではスカしたキャラを気取ってるから、スーパーで買い物する姿は誰にも見られたくないと思ってるお年頃シンク。
で、ジェイドとは面識ないけどディストが古いアルバムをしょっちゅう引っ張りだして眺めてるので、母親の昔の男として存在は知っている。で、コイツが自分の実の父親で、認知を拒んで母と自分を捨てたに違いないとか勝手に脳内でストーリーを作って悪感情を抱いてる訳です。
横から覗き込んだアルバムには小学生頃のジェイドの姿は写っているがディストらしい子供の姿はない。訊けば、
「私は地味で目立たない子供だったので、遠足や学校行事の写真には一枚も写ってないんです」
自嘲するような口振りで教えてくれるディスト。
「とはいえ、今やこんなに美しく聡明な存在へと成長しましたがね!」
「……ふん、馬鹿じゃないの」
しんみりする間もなく高笑いを始める躁鬱じみたディストを鼻で哂いつつ、シンクは内心ムカムカ。別れた男に未練たらたらな姿がみっともない、というのは建前で実際は母親を取られたような気分になってるんですが、そんな嫉妬からくる嫌がらせで大切なアルバムをある日こっそり家から持ち出し、近所の公園にあるドーム型遊具の中に隠してしまう。
仕事から帰った後、アルバムがいつもの場所にないことに気付いたディストが半狂乱になるのを最初はいい気味だとニヤニヤ見ていたシンクだが、予想以上にショックを受けた母が泣きながら家中をひっくり返してアルバムを探し、しかしシンクのことは一切疑いもしないで検討違いの食器棚とか漁ってる(錯乱中)のに段々と罪悪感を刺激され、晩御飯にホカ弁買ってくるついでにこっそり公園までアルバムを取りに戻る。
「はいこれ、押し入れの中にあったよ」
と言って手渡せば、さっき自分が同じ場所を探して見付けられなかったにも関わらずシンクの言葉を鵜呑みにして、
「有難うございます…!」
感激のまま、普段はそんなこと滅多にしないのに息子をぎゅっと抱き締めてくるディスト。ほっこりとした幸福感と母を騙してる罪悪感、元はと言えばコイツの所為で…というジェイドへの逆恨みが入り混じり、シンクの心は千々に乱れるのであった。
そんなこんなですくすく成長したシンクが中学二年になったある日の晩、一人留守番してるとアパートのチャイムが。またディストが職場の飲み会で酔い潰れてライナー(研究所の後輩でディストに憧れてる好青年。息子に気に入られて点数を稼ごうとシンクに優しく接するが、下心見抜いてるシンクには馬鹿にされている)に連れ帰ってもらったのかと考えつつシンクがドアを開けると、そこには顔を真っ青にして気絶してるディストを肩に担いだ……ジェイド・カーティスが!
初対面の少年を見下ろし、
「――おや、まだ生きてましたか」
冷え冷えとした眼を向けとんでもなく失礼なことを口にするジェイド。なにコイツ、部活の先輩のアッシュより口が悪いんだけど。当然ムッとするシンク。
何故母とコイツが一緒に…とシンクが戸口に仁王立ちして睨み上げていれば、実験動物を観察するような目付きのまま、ジェイドが口を開く。
「やはり母親には似ていませんね」
「……父親に似てるとか言いたいわけ?」
シンクの皮肉は、ジェイドに動揺を与えない。僅かに不愉快そうに眉を顰め、
「さて。見たこともない被験者の顔なんて知りませんからねぇ」
言い捨てたジェイドはシンクの思ってもみないことを語り始めた。シンクは、遺伝子治療を研究していたディストが遺伝病で死んだ患者の細胞核を取り出し、遺伝子情報から病気の原因となる因子を取り除いた後にディスト自身の卵細胞に注入し作成した、いわゆるクローン人間だったのだ。同じ研究室に在籍していたジェイドとは倫理的な問題に対する意見が食い違い、ディストは子宮内で培養中の実験体…胎児と共に行方をくらませたのだという。
「遺伝子研究は未だ課題の多い分野です。科学者としてのこれには感嘆しますがね」
どさりと玄関先にディストを放り投げるジェイド。ぐんなり横たわる母を助け起こすことも忘れて、シンクは茫然と耳を傾ける。
「これにとって、あなたは単なる実験材料に過ぎない。家族ごっこは長続きしませんよ」
言いたいことだけ言って去っていく眼鏡男。混乱しながらも、いつもと同じように布団を敷いて母を寝かせていると、
「あれ…?あの陰険メガネは……」
意識を取り戻し、のろのろと目を開けるディスト。衝動的にシンクは今しがた聞いた話の真偽を問い詰めてしまう。自分は人工的な技術で生み出された存在なのか。母の……実の子供ではなかったのか。
ぎくりと、ショックを受けたように目を見開くディストは、言外にジェイドの話が真実であると認めてしまっていた。
「……被験者が死んだのは12の歳だと聞いています。数年の誤差があるとしても、中学卒業まで発病しないようなら私の実験は成功………」
「もういいよ、馬鹿!」
母の言葉を中途で遮り、逆上したシンクはそのままアパートを飛び出し家出する。僕は、母さんにとって自分の研究を証明する為の実験動物でしかないんだ!
後半に続く。
……って、ここ三ヶ月近くまとまった文章書いてなかったら、すっかり小説の書き方忘れて愕然とする羽目に陥ったので……リハビリ(^_^;)?みたいな。
そもそも大したネタじゃないし、ちゃんとした小説として書くつもりはないので、こういうト書きっぽい文体でも勿体なくないかなぁと。いわば、脳内妄想をアウトプットする練習っス。
なんか、わざと皮肉な言動取ったり問題行動起こすことで母親の気を惹こうとするマザコン息子と、基本的に自分が一番大事で息子に対する関心も低いけど何だかんだで子供のことを把握してる母親ってかんじ。
てなことを思った瞬間、学芸会での合奏を見に来てくれると言ってたディストが「実験が佳境なのでやっぱり来れない」と当日になってメールで連絡してきて、むしゃくしゃしたシンクが舞台の上で大暴れ、学芸会を台無しに。結局ディストも学校に呼び出されて親子揃って説教されることになる。つまらなそうな表情で形だけ頭を下げるディストと、最後までそっぽ向いて謝らないシンク。
夕方、二人で帰路を辿りながら、僕は悪くない母さんが悪いんだと不貞腐れる一方、忙しいのに研究所から呼び出してしまったことに罪悪感も感じて口を開けないシンク……に、別に優しげでもない口調でディストが話し掛ける。
「家に帰ったらシンクのカスタネット聞かせてくださいね。今日の為に練習してたんでしょう?」
「……うん」
おずおずと手を繋いで家路を辿る親子であった……というところまで一挙に現代パロ妄想したワタクシ。
やっぱ母子家庭で、家事とかはシンクが大半こなしてるんですよー。学校ではスカしたキャラを気取ってるから、スーパーで買い物する姿は誰にも見られたくないと思ってるお年頃シンク。
で、ジェイドとは面識ないけどディストが古いアルバムをしょっちゅう引っ張りだして眺めてるので、母親の昔の男として存在は知っている。で、コイツが自分の実の父親で、認知を拒んで母と自分を捨てたに違いないとか勝手に脳内でストーリーを作って悪感情を抱いてる訳です。
横から覗き込んだアルバムには小学生頃のジェイドの姿は写っているがディストらしい子供の姿はない。訊けば、
「私は地味で目立たない子供だったので、遠足や学校行事の写真には一枚も写ってないんです」
自嘲するような口振りで教えてくれるディスト。
「とはいえ、今やこんなに美しく聡明な存在へと成長しましたがね!」
「……ふん、馬鹿じゃないの」
しんみりする間もなく高笑いを始める躁鬱じみたディストを鼻で哂いつつ、シンクは内心ムカムカ。別れた男に未練たらたらな姿がみっともない、というのは建前で実際は母親を取られたような気分になってるんですが、そんな嫉妬からくる嫌がらせで大切なアルバムをある日こっそり家から持ち出し、近所の公園にあるドーム型遊具の中に隠してしまう。
仕事から帰った後、アルバムがいつもの場所にないことに気付いたディストが半狂乱になるのを最初はいい気味だとニヤニヤ見ていたシンクだが、予想以上にショックを受けた母が泣きながら家中をひっくり返してアルバムを探し、しかしシンクのことは一切疑いもしないで検討違いの食器棚とか漁ってる(錯乱中)のに段々と罪悪感を刺激され、晩御飯にホカ弁買ってくるついでにこっそり公園までアルバムを取りに戻る。
「はいこれ、押し入れの中にあったよ」
と言って手渡せば、さっき自分が同じ場所を探して見付けられなかったにも関わらずシンクの言葉を鵜呑みにして、
「有難うございます…!」
感激のまま、普段はそんなこと滅多にしないのに息子をぎゅっと抱き締めてくるディスト。ほっこりとした幸福感と母を騙してる罪悪感、元はと言えばコイツの所為で…というジェイドへの逆恨みが入り混じり、シンクの心は千々に乱れるのであった。
そんなこんなですくすく成長したシンクが中学二年になったある日の晩、一人留守番してるとアパートのチャイムが。またディストが職場の飲み会で酔い潰れてライナー(研究所の後輩でディストに憧れてる好青年。息子に気に入られて点数を稼ごうとシンクに優しく接するが、下心見抜いてるシンクには馬鹿にされている)に連れ帰ってもらったのかと考えつつシンクがドアを開けると、そこには顔を真っ青にして気絶してるディストを肩に担いだ……ジェイド・カーティスが!
初対面の少年を見下ろし、
「――おや、まだ生きてましたか」
冷え冷えとした眼を向けとんでもなく失礼なことを口にするジェイド。なにコイツ、部活の先輩のアッシュより口が悪いんだけど。当然ムッとするシンク。
何故母とコイツが一緒に…とシンクが戸口に仁王立ちして睨み上げていれば、実験動物を観察するような目付きのまま、ジェイドが口を開く。
「やはり母親には似ていませんね」
「……父親に似てるとか言いたいわけ?」
シンクの皮肉は、ジェイドに動揺を与えない。僅かに不愉快そうに眉を顰め、
「さて。見たこともない被験者の顔なんて知りませんからねぇ」
言い捨てたジェイドはシンクの思ってもみないことを語り始めた。シンクは、遺伝子治療を研究していたディストが遺伝病で死んだ患者の細胞核を取り出し、遺伝子情報から病気の原因となる因子を取り除いた後にディスト自身の卵細胞に注入し作成した、いわゆるクローン人間だったのだ。同じ研究室に在籍していたジェイドとは倫理的な問題に対する意見が食い違い、ディストは子宮内で培養中の実験体…胎児と共に行方をくらませたのだという。
「遺伝子研究は未だ課題の多い分野です。科学者としてのこれには感嘆しますがね」
どさりと玄関先にディストを放り投げるジェイド。ぐんなり横たわる母を助け起こすことも忘れて、シンクは茫然と耳を傾ける。
「これにとって、あなたは単なる実験材料に過ぎない。家族ごっこは長続きしませんよ」
言いたいことだけ言って去っていく眼鏡男。混乱しながらも、いつもと同じように布団を敷いて母を寝かせていると、
「あれ…?あの陰険メガネは……」
意識を取り戻し、のろのろと目を開けるディスト。衝動的にシンクは今しがた聞いた話の真偽を問い詰めてしまう。自分は人工的な技術で生み出された存在なのか。母の……実の子供ではなかったのか。
ぎくりと、ショックを受けたように目を見開くディストは、言外にジェイドの話が真実であると認めてしまっていた。
「……被験者が死んだのは12の歳だと聞いています。数年の誤差があるとしても、中学卒業まで発病しないようなら私の実験は成功………」
「もういいよ、馬鹿!」
母の言葉を中途で遮り、逆上したシンクはそのままアパートを飛び出し家出する。僕は、母さんにとって自分の研究を証明する為の実験動物でしかないんだ!
後半に続く。
……って、ここ三ヶ月近くまとまった文章書いてなかったら、すっかり小説の書き方忘れて愕然とする羽目に陥ったので……リハビリ(^_^;)?みたいな。
そもそも大したネタじゃないし、ちゃんとした小説として書くつもりはないので、こういうト書きっぽい文体でも勿体なくないかなぁと。いわば、脳内妄想をアウトプットする練習っス。
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