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2013.04.27
瀬川貴次の集英社文庫『ばけもの好む中将』が面白くて満足。
瀬川ことび名義の非コバルト小説も多分全部読みましたがあれらは総じてつまらなく、貴次名義の一般小説は清盛のにしろ中将にしろ面白いというのが不思議です。
勝手な推測ですが、ことび名義の時は大人向けを意識して無理して作風変えてたけど、今回はコバルト文庫に書いてるそのままの瀬川作品をお出ししてるんじゃないですかねぇ。普通に少女漫画風イラスト表紙につけたら通用しそうです、中将。微腐っぽいし。


それこそ以前から、少女小説作家が一般書の世界に転向してばりばり活躍…なんて例は枚挙の暇もありませんが、昔はもうちょい、皆転向にあたって経歴一旦リセットしてたっぽい気もするんですよね。
ちょっと前から児童小説の一般文庫化の動き(あさのとか上橋とか荻野ら辺をはじめ、妖怪アパートなんかも)があって、また別口ではミステリのファウスト派とかSFのリアル・フィクションら辺の界隈でラノベ作家やエロゲライターを即戦力として投入するのが流行っていて。
十二国記が最初でしょうか?少女小説作家の転向じゃなく、既存の少女小説そのものを一般文庫に輸入する動きもありますよね。角川だと彩雲国とか少年陰陽師、講談社のカーリーも同じ流れ?
集英社は講談社や角川のように既存作品をそのまま装丁変えてお出しすることこそしてませんが、瀬川貴次や谷瑞恵を最近集英社文庫デビューさせたのは、この辺の動きと無関係じゃないような気がするんですよねぇ。だから少女小説の作風そのまま持ち込めるのかな、と。
昔より、一般小説とラノベ・少女小説の垣根が低くなってるのは確かですよね。漫画絵表紙の非ラノベなんて腐るほど売っている。

とはいえ、彼女達の活動の主軸は依然コバルトで、集英社文庫で継続的に書かせるつもりはなさそうな?
他にコバルト作家で一般書にお出ししても恥ずかしくない力量といえば須賀しのぶが真っ先に思い付きますがあの人既に角川でハードカバー出してるし(それまでの盛り上がりを台無しにするガッカリラストも健在…)、次に使えそうな集英社の手駒なら毛利志生子とかでしょうか。

そして関係あるようなないような話ですが、面出明美さん小説デビューしてたんですね……。
流星事件2巻探しにリアル書店の棚見に行ったら、角川ホラー文庫がすっかりラノベレーベル化してて大層吃驚致しました。なんだありゃ。
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