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2024.05.15
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2015.02.13
ホモエロばっちこいな一方で男女エロ小説読むと体調が悪くなる生粋の腐女子体質なワタクシですが、なろうだけでは飽き足らず最近はムーンノベルズでエロ有りの弟姉モノ何作か読んだことで免疫もついただろうと、人生二度目のTL?っていうんですかね、エロ有少女小説購入してみました。木ノ咲もか『復讐の花園』ってやつ。
Amazonレビューがやたら良い中華系だったのでどうしても読んでみたくなったんですが、実際に読んでみたら評判に違わずめっちゃ良かった……(´∀`*)

憎い仇と結婚させられて…とかレイプされて憎んでたのにいつの間にかストックホルム症候群…とかはBLでもよくある手垢のついたテンプレシチュですが、ヒロインだけでなく相手の男はんもヒロインを仇の妹として憎んでるという相互憎しみ関係から始まるのが良いですな。都合が良すぎるキャラやシチュは感情移入を妨げ読者を冷めた気持ちにさせますが、お互い相手への共感から憎しみが緩んで、葛藤しつつも惹かれあっていく過程の描写が丁寧でした。怨みは注ぐものでなく癒すもの。

まあBLでもエロだけでストーリーないような話は嫌ですしねぇ、いくらテンプレで充分なスナック読み物といっても。
同人じゃない商業BLは数年に一冊くらいしか読まない上に、リーマンというか働く男同士の年下攻めだけを専門に読むので毎回同じような展開を毎回同じように楽しむスタイルなのですが、学校舞台のやつと違ってこういうのは職業小説的なものも兼ねてるのが面白さに繋がってると思うんですよねぇ。なので登場人物達には恋愛だけでなく仕事にも励んでもらいたい。
へー製薬会社の営業ってこういうことしてるんだーとか、へー料理教室(以下略)とか、へー雑誌編集(略)とか、弁護士とか調香師とか学習塾とか建築関係とかetc、まあ覚えてない方が多いですけど。


そうして良い作品を読んで男女エロ小説への苦手感が大分拭われて登場人物も私もめでたしめでたしだった訳ですが、しかし巻末の広告ページ見ると、なんかたまたまシフォン文庫だけがそうなのかもしれませんが、普通の少女小説よりアラビアン物多い?ですか??
商業BLはハーレクインの影響なのか現代設定でアラブの富豪に見初められ系が常に一定数売ってるイメージなんですが、エロ有という共通項がTLをもアラブに駆り立てるというのでしょうか。
昔からハーレクイン系がそんなに爆発的に日本で流行らなかったのはBLがその代替になってたからだと思ってたんですが、まさか少女小説のファンタジー世界設定とBLのエロシチュや描写を悪魔合体させた小説群が流行るようになるとは想像もしておらんかったよ……。
おかげで弱小で元から少女小説とBL同じレーベルで展開してた講談社ホワイトハートがTLまで混ぜてきてとても困る!……という悩みはBL苦手な少女小説読みさんは何年も前から直面していたのでしょうなぁ(-_-;)
でもWHにしろコバルトにしろ少年主人公の小説はすべからくライトホモみたいなものですよね?(暴言)

最近出来た集英社オレンジ文庫も、やりたいことは判るんですが(メディアワークス文庫とか新潮文庫ネクストみたいに読み物性の高いラノベを分離させて、差別化や新規読者獲得を図るかんじ?)、しかし顔ぶれや内容見る限りでは電撃やコバルトで充分やんという中身が多いというか、WHとは逆にあんまり細分化しすぎてもラノベ本体の多様性が失われそうでどうなんだと思っちゃう。
昔から現代日本設定の少女小説も多いし、学園ハーレムだけがラノベじゃなかろうと。まあ年寄りの繰り言ですけど(^_^;)


そういや新潮文庫ネクストといえば雪乃紗衣の『レアリア』一巻も最近読んだんですが、内容は良くも悪くも後期雪乃な上に、文章が……意識的にやってるんでしょうけど「~している」と「~してる」の両方を地の文で使われるとすっげーイライラするんですが……。
読了後にAmazonレビュー確認したら、案の定読みにくいとか文章力の劣化やら言われてて乾いた笑いが漏れてしまいましたよ。
新人賞の講評で文章はこなれてるけど内容がありがちと言われた雪乃はどこへ行ってしまったんですか……。よく考えたら主人公世代より脇役の年寄り連中の方が設定凝ってて魅力的なのは彩雲国一巻からずっとでしたけどね!!
この後期雪乃の自己陶酔に溢れた中二スメルは初期高殿円を思い出さなくもないな…とか思いつつレアリアの次に高殿『カーリー』三巻を読んだら、なんかレベルが違いすぎて一瞬でも同じにして高殿先生ごめんなさいな気分になってしまいました(^_^;)
いやまあ私が弟姉属性持ちだから元々カーリーの設定気に入ってるのと、八年ぶりの続刊で贔屓目になってるのもあるのかもですが……『剣と紅』は割と初期高殿スメル感じましたけど、少なくとも文章で不快にはならなかったかな……。
雪乃は今後どうなったらいいんでしょうねぇ。王道だけど意外性のないテンプレ少女小説から脱却しようと名作中華ファンタジーの設定参考にしまくって、辿り着いた彩雲国の末路が自キャラヘイト創作もどきって……うーん(-_-;)
より深みのあるキャラ設定出来るようになったという面もありますが、『骸骨を乞う』も彩雲国じゃないと思えば嫌いではないんですが、完全別シリーズのレアリアが合わないということは現在の雪乃の作風が今の私に合わなくなってるということなんですかねぇ。
大叔母様を主人公に大人世代のドロドロ三角関係を(年齢はせめて二十代くらいに引き下げて)正面からねっとり書ききって小魔女ちゃんは続編として分冊するかエピローグにちらっと書くだけにする、あるいは小魔女ちゃん主役のままにしても、森での出会い→四年前の戦争→時期皇帝選挙を思わせ振りな記述なしに時系列順にはっきり書くだけでも大分読後感違うと思うんですけどね。
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