あんだろ８巻感想（はにろネタバレ含）

新刊の喜びも束の間、また約２年間の続刊を待つ日々が始まる……。うおお。

１巻から順に読み返してた所為で昨日は睡眠時間２時間で活動しないといけなかった上に（自業自得）、寝不足で理性が弛みすぎて今まで我慢してたハニーローズ電子版を衝動的に購入してしまいました(-_-;)

はにろ時系列だと既にレイチェル死んでた上にウィリアム君が今にも自殺しかねん雰囲気醸し出してましたが、春の賛歌読んでた限りだとこの二人絶対ロクな結末にならないだろうと覚悟してたので、たとえ短い歳月でも結婚して幸せに暮らしてたんだなぁ良かったねウィリアム君！と寧ろ安心してしまいました(^_^;)あの人それまでも特に幸せじゃなかったし、死霊が見える体質だから生前と変わらず妻子にずっと傍にいてもらって……うん不幸じゃない、ギリギリの線で。
伯爵家の次男が、９歳歳上で貴族出身でもない牧師の娘と結婚しようと思うとかなりの無茶が必要だったに違いなく、いやベタ惚れなのは８巻まで読んでりゃ知ってますけど、そりゃモルゴース伯母様も怒りますわな……。


８巻読んだ感想は、モルゴース伯母様が意外と良い人だ！？というものだったんですが、直後に読んだはにろで株大暴落で底値つけてしまったので、なんというか(-_-;)うーん。
冬の物語で罪を告白して解雇された侍女が不審死してた意味がそれまでよく判ってなかったんですが、つまりモルゴースから金を貰った侍女がグレイスを阿片漬けにしていつ死んでもおかしくない精神状態に追い込んだと（直接の引き金を引いたのはライナスの手紙にしろ）。で、バレかけたから自分の名前が出る前に口封じ。
春の方でもアルバートとウィリアムがグレイスの元侍女のその後を調査してる下りがありましたけど、やっぱり人為的に殺されてるんじゃん！という事実が明らかになると、ライナスが母の死をただ自分の所為と背負い込む結果になったのがなんだか可哀想になってきます。

伯母様が良い人に見えるのは伯爵視点の回想だからで、弟命！を目的に動いてるんだからそりゃ弟の目には良い姉に見えるよな…(-_-;)というのと、元は単なる過保護な姉だったのが度重なる流産やら夫の死やらで徐々に精神壊れていったんだろうな…という。
８巻ラストで家庭教師が亡くなって、既にグレイス殺した後とはいえ更に病状倍率ドンで悪化するんですよね、きっと……。
伯爵、良くも悪くも自分の尺度でしか人を測れないタイプの人だから、姉が良い人に見えるし、実の妹を脅迫して小遣いせびってる義兄すら良い人に見えてるし（それが分かるから義弟にあまり悪いところを見せられない義兄…）。
アンナさんの感情も勝手に忖度した気になって、それが予想と違ってたら裏切られた！と怒りだす(-_-;)

はにろ内でぽそぽそ噂話されてた内容から推測すると、次はアンナさんが自殺する番ですかねぇ。伯母様が何もせんでも既に追い詰められ気味ではありますが。
冬の物語が１巻ちょいで終わったのに比して春の賛歌なげええええ！！（しかも刊行ペース２年）との念がどうにも拭えませんが、多分アンナさんが死んで春は一段落？になるんでしょうかね。あと２巻くらいで片がつくといいな……(-_-;)
その後に夏と秋が控えてて、更にはにろ改訂があると考えると……完結あと十数年？下手すると二十年はかかりそう。
アルバートの足どうしたんとか、ヴィンセントに何があってあの性格に…とかが夏秋で描写されるんですかね。マーガレットさんがどういう状況で死ぬのかとか、何で懲りずにまた子供こさえてんの伯爵…とか(-_-;)フィオナちゃん抜くとしても更に４人？
グレゴリーの実父はこれ以上の補足ないですかねぇ。アンナさん初恋の森番の人との間の子供なら彼女の人生も多少救われるのになぁと思っちゃうんですが、単なる人妻食いの下衆男が相手の気がする……。