2010.07.25
夏コミカタログを買いに街へ行ったら、どえらいもんが売られていました。
須賀しのぶの一般向け小説『神の棘』一巻。
舞台は1936年から1940年のドイツ。
南独で生まれ育った二人の青年、しかし一方はSSとしてカトリックの坊さんを次々に逮捕し、もう一方は修道士として反政府運動の闘士となっていくのだった……という話。
カバーは一見すると単なる軍服の青年のバストショットですが、帯をめくると制服にひっついた鉄十字と逆卍が姿を見せます。
須賀しのぶの一般向け小説『神の棘』一巻。
舞台は1936年から1940年のドイツ。
南独で生まれ育った二人の青年、しかし一方はSSとしてカトリックの坊さんを次々に逮捕し、もう一方は修道士として反政府運動の闘士となっていくのだった……という話。
カバーは一見すると単なる軍服の青年のバストショットですが、帯をめくると制服にひっついた鉄十字と逆卍が姿を見せます。
……どうした須賀しのぶ。
いや、ブルーブラッドのこと思い出せば、あの人がドイツ軍人好きそうなのは容易に想像付きますけど(^_^;)そしてホモ趣向あるのも知ってますよ……同人の現物は読んだことありませんが、書いてたのは知ってる。
古今東西この時代を取り扱った萌え歴史小説及び漫画・アニメは枚挙に暇がない訳ですが、何故かAPH系のお嬢さん達は戦争描写や帝国主義的なモチーフに対してえらくナーバスな人が割といらっしゃるみたいなので(2525米とか見る限り)、ケータイサイトのブログではちょっと話題にし辛いんですよねぇ(-_-;)
皆川博子とかシャンバラとか言う前に、極端な話ヘルシングとかどーなんの的な。あれこそ不謹慎の極みだと思うんですが……(それが魅力な訳だし)。
しかし、須賀しのぶは文体の固さ的に本来歴史小説向きの作家な訳で、その所為で描写も正面突破!みたいな……真っ向から扱っちゃったなあ(∩∇`)感は……まあ、ありますよね……。
皆川博子のシリーズの方が余程ナチに肯定的な書き方してる訳ですが、あの人は書きぶりがエログロファンタジー寄りなので、何をモチーフにしても寓話的にに見えるというのがとてもお得(笑)。
取り扱ってる時代は違いますが、こないだ飛行機で読むまで何年も積読状態にしてた『聖餐城』(ドイツ三十年戦争をドイツ人傭兵とユダヤ人商人視点で描いたトキメキBL小説)の場合は、プラハ錬金術だのカバラ思想だのがモチーフとして直截的すぎて、もっと凝れよ(゚Д゚;)博子ちゃん!とか思わなくもなかったんですがそれは私がカバラや錬金術のことを知らなくもないから点が辛くなるだけの話……。
作中で引用してたグロティウス『戦争と平和の法』の一節を知ることが出来ただけで個人的にはとても実りがありましたけどね!!
「勝者は敗者に対してあらゆることを行うことが許される。勝者は敗者に対して生殺の権を有する」ってよく聞く内容ですけど、当時の法律家が明文化してるとは……。
この一フレーズだけで普墺小説一作書けます。戦場で興奮したプーがボロボロの墺さんの服引きちぎったり墺さんがプーの顔に唾吐きかけたりそれにかっとなったプーが美しいお顔を殴り付けて墺さん鼻血出しちゃうバイオレンス普墺が書きたい、ていうか今書いてるのが終わったら書きます。
って、話がずれた。
神の棘、帯に全2巻連続刊行とか書いてるんですが、非常に心配……(-_-;)
この人っていつも!!起承転結の転までは神憑かってて、これは歴史に残る傑作だ…!とか読者を期待させといて、いつも!!!!ラストでがっかりさせる達人だと思うんですよね。キル・ゾーンとか流血女神伝とか。最後の一、二巻は別人が書いたんじゃないかってくらいオチが……あんたの小説に綺麗事や大団円は求めてないんですよ!納得いく政治的決着とそこに至るまでの破滅とカタストロフィが見たいんですよ!!もうっっ!!!!あの伏線はどこいった!!!!!
普通なら編集サイドの命令で無理矢理打ち切られたんじゃないかと疑うところですが、さすがザムプ作ってる集英社、コバルトも金の生る木は延々引き延ばす体質を持ってるのであんだけ無理矢理風呂敷を畳むのは……作者が続き書くのに飽きたんじゃないかという疑いが(-_-;)うう考えすぎ?
全2巻なら大丈夫かもしれませんが、今度も綺麗事で決着つけられると、非常にがっかりするん、ですが……。取り敢えず主人公は戦後のニュルンベルク裁判で死刑判決ですよね。反対意見は認めないんだぞ!>[∂]ω[∂]
いや、ブルーブラッドのこと思い出せば、あの人がドイツ軍人好きそうなのは容易に想像付きますけど(^_^;)そしてホモ趣向あるのも知ってますよ……同人の現物は読んだことありませんが、書いてたのは知ってる。
古今東西この時代を取り扱った萌え歴史小説及び漫画・アニメは枚挙に暇がない訳ですが、何故かAPH系のお嬢さん達は戦争描写や帝国主義的なモチーフに対してえらくナーバスな人が割といらっしゃるみたいなので(2525米とか見る限り)、ケータイサイトのブログではちょっと話題にし辛いんですよねぇ(-_-;)
皆川博子とかシャンバラとか言う前に、極端な話ヘルシングとかどーなんの的な。あれこそ不謹慎の極みだと思うんですが……(それが魅力な訳だし)。
しかし、須賀しのぶは文体の固さ的に本来歴史小説向きの作家な訳で、その所為で描写も正面突破!みたいな……真っ向から扱っちゃったなあ(∩∇`)感は……まあ、ありますよね……。
皆川博子のシリーズの方が余程ナチに肯定的な書き方してる訳ですが、あの人は書きぶりがエログロファンタジー寄りなので、何をモチーフにしても寓話的にに見えるというのがとてもお得(笑)。
取り扱ってる時代は違いますが、こないだ飛行機で読むまで何年も積読状態にしてた『聖餐城』(ドイツ三十年戦争をドイツ人傭兵とユダヤ人商人視点で描いたトキメキBL小説)の場合は、プラハ錬金術だのカバラ思想だのがモチーフとして直截的すぎて、もっと凝れよ(゚Д゚;)博子ちゃん!とか思わなくもなかったんですがそれは私がカバラや錬金術のことを知らなくもないから点が辛くなるだけの話……。
作中で引用してたグロティウス『戦争と平和の法』の一節を知ることが出来ただけで個人的にはとても実りがありましたけどね!!
「勝者は敗者に対してあらゆることを行うことが許される。勝者は敗者に対して生殺の権を有する」ってよく聞く内容ですけど、当時の法律家が明文化してるとは……。
この一フレーズだけで普墺小説一作書けます。戦場で興奮したプーがボロボロの墺さんの服引きちぎったり墺さんがプーの顔に唾吐きかけたりそれにかっとなったプーが美しいお顔を殴り付けて墺さん鼻血出しちゃうバイオレンス普墺が書きたい、ていうか今書いてるのが終わったら書きます。
って、話がずれた。
神の棘、帯に全2巻連続刊行とか書いてるんですが、非常に心配……(-_-;)
この人っていつも!!起承転結の転までは神憑かってて、これは歴史に残る傑作だ…!とか読者を期待させといて、いつも!!!!ラストでがっかりさせる達人だと思うんですよね。キル・ゾーンとか流血女神伝とか。最後の一、二巻は別人が書いたんじゃないかってくらいオチが……あんたの小説に綺麗事や大団円は求めてないんですよ!納得いく政治的決着とそこに至るまでの破滅とカタストロフィが見たいんですよ!!もうっっ!!!!あの伏線はどこいった!!!!!
普通なら編集サイドの命令で無理矢理打ち切られたんじゃないかと疑うところですが、さすがザムプ作ってる集英社、コバルトも金の生る木は延々引き延ばす体質を持ってるのであんだけ無理矢理風呂敷を畳むのは……作者が続き書くのに飽きたんじゃないかという疑いが(-_-;)うう考えすぎ?
全2巻なら大丈夫かもしれませんが、今度も綺麗事で決着つけられると、非常にがっかりするん、ですが……。取り敢えず主人公は戦後のニュルンベルク裁判で死刑判決ですよね。反対意見は認めないんだぞ!>[∂]ω[∂]
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