解ってて何故やろうとするのか……。
という訳で、自分の書くリボ様は、何故他の男をツナさんに惚れさせようと仕組んだり、求愛行動取らせようと唆したりするのか。
自分にリボツナ属性がないなら話は簡単で、だってリボ様、原作からしてファミリー集めに余念がないし愉快犯だし他人を手玉に取るのが大好きだし。
しかしリボ様自身に恋愛感情があるなら普通はせんやろと。何故わざわざ敵に塩を送るような真似をするのかと。特にリボ雪とかまどんにーなとかのツナ女体モノ。
疑問に思ってたんですが先日、とはずがたりに関する論文を目にする機会があって。ひょっとしてこれの影響かなーと、ふと思いました。後深草院。作者である二条にとって、父親代わりにして初めての男、そして最後の男。
ご存知でしょうか、とはずがたり。私は杉本苑子の『新とはずがたり』で知ったクチなのですが(あれ?ひょっとして絶版?)、最近kissで『後宮』なるタイトルで漫画化されてましたよね。単行本買ってないので、飛び飛びにしか目を通してないのですが。
とは言いつつ、そもそも後深草院の言動が理解不能です。何故二条が初恋の男と縒りを戻しても黙認するんですか、何故自分の異母弟が二条のこと好きになったら協力してお膳立てして子供が出来ても事務的に出産の手配してるんですか、あの男……。わからん、わからんぞ!!
おそらく後深草院は自分と二条の関係を、源氏と若紫に類似するものと規定してたと思うのですが(自分好みに育てて、年頃になったらパクっといっちゃう的な意味で)、他の男の取り扱いに関しては玉蔓に対する源氏に近いですよね。わざと蛍の宮に垣間見させるようにお膳立てして、くくく夢中になっとる…と喜びながら、自分でも玉蔓の寝てるトコに入っていって「えっちなことはしないから」と言いつつ添い寝する源氏。わけわからん。貴族の男って皆こうなんですか?
ひょっとしたら見せびらかしたい願望の屈折した形なんでしょうかねぇ。自分で手塩に掛けてここまでにしたと思うだけに。自分以外の男にとっても魅力的だと確認したい願望?
或いは二条に対し沢山の選択肢を与えて、尚且つ自分を一番に選んで欲しい願望なのかもしれませんが。うーん、やっぱりよく分からないです。