オフィシャルと腐のカンケイ。

なんか偶々コミックマーケットの歴史みたいな論文を読んだのですが（どんな偶々だ）。
私が初めて同人イベントなるものに足を踏み入れたのはガンダムＷ全盛期、えんやこら東京に赴いたのは更に後年、既にビックサイトが会場となって久しい頃でした。それでも当時の生き証人達の回想などで、晴海や幕張時代の同人界のこともうーっすらとは知ってます。キャプ翼や星矢、トルーパー辺りの黄金期、幽白、スラダンくらいまで（？）のバブル期。直接には知らない、夢の1985～95年。

しかし、83年夏にザムプが本誌内でコミケ特集記事を組み、コミケカタログ裏表紙に「●ャンプはコミケットを応援します」なる広告を出していたとは、寡聞にして知りませんでした……。
いやまさかホモ妄想のパロ媒体に使われるようになるとは予想もしてなかったんでしょうけど、ザムプ的には黒歴史だよなー…コレ。

83年冬の一般来場者が18000人から25000人に増加したと論文中で指摘されてましたが、増えた人口の多くが元々ザムプ読者だったと仮定すると、約二年後にキャプ翼ブームが同人界にどかーんと来るのも自業自得というか……。ブームになって儲かったんだから、結果オーライというものでしょうか？
近年のテニプリ商業戦略とか見てると、売れるならなりふり構わないところありますよね(-_-;)版権に厳しい小学館とはまた違い、取り締まり面倒だから放置…が基本スタンスながら、黙認に近い雰囲気も感じるような。まあ昔の方が人々の気質が大らかで、今となっては非常に苦々しく思ってたりするのかもしれませんが。
資本主義社会では思想上の善悪を問う前に、儲かりさえするなら何だろうと迎合する風潮があるので、心あるファンがいくら文句垂れようとも、世間は腐女子の本格的弾圧には乗り出さないんじゃないかという安心感があります。腐女子受けする作品を蛇蝎の如く嫌う人間もいますが、大抵の一般読者（というか本来のターゲット層である小学生男子）は腐女子の存在自体を知らないと思うし、腐層が大人しくしてる限りは、営業妨害になり得る程の要素ではない筈（？）。
腐女子は熱心で、且つ金に糸目を付けないファンであるというイメージがオフィシャル側にある限りは、内心キモがりながらでも排除しない。と言いつつ、原作からして腐女子に媚びてくるような作品には魅力を感じないのが悩ましいところです。
まぁ取り敢えず、見ないフリで放っておかれるのが一番有り難いですよね。

そして腐層は、マイナス宣伝効果にならない程度にひっそりと、しかし堂々としてれば良いと思うのです、個人的に。確かに自分達は頭のオカシイ性的異常者だけど、その思想や性癖そのものは裁かれるべき罪じゃない。
いや二次創作に関しては、著作権違反はしてるので裁判で争うと確実に負ける訳ですけど、それだって親告罪なんだからオフィシャル以外（例えば一般のファン）に罵られる筋合いはないです。
某動画サイトの腐カキコ自重しよう運動にずっと参加してたんですが、なんか腐思考そのものが罪みたいな言説ばっか見てたら、段々イライラしてきましたよ……。