2010.01.30
小指の爪の先程度には知識を蓄えた昨今、改めて御本家のオーストリア併合漫画を読み返すとイタリアはともかく何でハンガリーが併合に反対してるの?と不思議に思ったんですよね。いや、実際元ネタというかそういう事実があったのは確かなんでしょうけど、今まで読んだ本にそういう記述あったっけー?と。忘れてるだけなら恥ずかしいですね!!
イタリアが反対するのは解ります。ドルフス暗殺の時にムッソリーニが激怒してますし。1930年代前半って、イタリアとドイツのどちらが弱ったオーストリアを自国の支配下に置くかで睨み合ってる時代でございます。
ここで唐突にハンガリーの名前が出てくるのは伊・墺・洪で結んでたローマ議定書の関係で?という漠然とした予想は付くのですが、ネットで確認しようにも「ローマ議定書」自体、検索しても全滅に近い有様……。
こうなれば紙媒体に頼るしかありません。ハンガリーの歴史に関する本なら、当事者的なハンガリーの立場が記述してあるに違いないと、やむなく二冊ほど入門書に目を通してみました。
イタリアが反対するのは解ります。ドルフス暗殺の時にムッソリーニが激怒してますし。1930年代前半って、イタリアとドイツのどちらが弱ったオーストリアを自国の支配下に置くかで睨み合ってる時代でございます。
ここで唐突にハンガリーの名前が出てくるのは伊・墺・洪で結んでたローマ議定書の関係で?という漠然とした予想は付くのですが、ネットで確認しようにも「ローマ議定書」自体、検索しても全滅に近い有様……。
こうなれば紙媒体に頼るしかありません。ハンガリーの歴史に関する本なら、当事者的なハンガリーの立場が記述してあるに違いないと、やむなく二冊ほど入門書に目を通してみました。
結論、やっぱりよくわからん。
当時のハンガリーが置かれていた状況を簡単に纏めると、チェコ・ルーマニア・ユーゴの小協商国の包囲から脱する為、ユーゴとバルカン利権で揉めていたイタリアを味方にすべく、政治的に接近していた。且つ、農作物の最大の輸入国であるドイツとも、特に世界恐慌後はお得意様として仲良くしたかった。ハンガリーにとっては自分が仲介になってドイツとイタリアが(性的に)仲良くしてくれることが理想的な状況だったので、30年代中盤以降の両国接近は大歓迎、そしてどっぷり同盟に組み込まれた所為で国内トップが慎重派で占められてたにも関わらず、ズルズルと世界大戦に巻き込まれていくハンガリーであった……みたいな展開のようです。ひょっとして、どっちかというとハンガリー的にはアンシュルスは歓迎の方向だった?
実際36年以降はイタリアもオーストリアから手を引いてますし、反対声明を出したとしても、それこそローマ議定書の関係から形式上…みたいな話じゃないかと想像しちゃうんですが実際どうなんでしょうね(-_-;)
余談ですが歴史群像の特集記事に、ハンガリー軍が政府降伏後もドイツ軍と行動を共にして旧オーストリア領に逃れ戦い続けた…と書いてあったのを読んで以来、めくるめく墺洪夫婦の絆的妄想が頭の中を占拠してたんですが。
ハンガリー史の本を読んだところでは、二重帝国崩壊後もハンガリー軍は旧帝国軍の組織体系をそのまま継承してて、且つ軍人さんがハンガリー国内に住むオーストリア系ドイツ人にとっては憧れの職業だったので士官クラスの大半がドイツ系の人だった……から、ドイツへの親近感を抱きやすかったとかナチ色に染められやすかったとか。へぇ~って感じで納得しました。
トップの政治体制が変わったからって、一昼夜にして下部組織の性質まで変わる訳じゃないですもんね。そもそも最高権力者のホルティも元々帝国軍人ですし。
二次創作でたま~に見かけるプーがチョビ髭暗殺計画に関わってた設定も、シュタウフェンベルクみたいな軍上層部(の一部)が髭のことを嫌ってた理由が、自分達貴族出身の軍士官はドイツ帝国軍、ひいてはプロイセン王国軍の流れを組む名門だという意識が強かったからで、ぽっと出の庶民出身のヒゲに従うことがどうにもプライド的に我慢ならなかった……という事情を元ネタにしたものですよね、おそらく。彼ら反ヒゲ派の精神的な拠り所がプーである、的な意味で。
軍部ってある意味技術職的な部分もあるし、特に政治改革の及び難い部署なんでしょうねえ。良くも悪くも(-_-;)
そして歴史群像2月号はポーランド軍の部分だけ立ち読みしたんですが、カティンの森事件が怖すぎて半泣きになりました。ロシア(つーかソ連)本気でヤバすぎる。
ポーランド亡命政府及び西部戦線でドイツ軍と戦ったポーランド人兵士達は、カティン事件暴露とかが原因で結局終戦後もイギリスに留まり続けたらしいですが、ヘタキャラとしての擬人化ポーランドもこっち側にいると……いいな……。御本家でリトアニアの背中の拷問痕を見てビビってたので、彼自身はロシアさんにさほど酷いことされてないのかな、という気もしますが。
あとイタリアと仲良しなのは「分割されてた時の仕事友達」らしいので、国土三分割後のポーランド本人はオーストリアさん家で働いていた模様。さぞうるさ……いやいや、キャラの性格を考慮すると、プーの家と比べても待遇かなり良さそうで、とても安心出来るニュースですね。その分リトアニアの人生を考えると戦慄を禁じ得ない訳ですが、それでも民主化直後に一度共産政権を懐かしむ揺り戻し現象が三次元世界で起きてる辺り、いや、なんというか、難しいです……。
当時のハンガリーが置かれていた状況を簡単に纏めると、チェコ・ルーマニア・ユーゴの小協商国の包囲から脱する為、ユーゴとバルカン利権で揉めていたイタリアを味方にすべく、政治的に接近していた。且つ、農作物の最大の輸入国であるドイツとも、特に世界恐慌後はお得意様として仲良くしたかった。ハンガリーにとっては自分が仲介になってドイツとイタリアが(性的に)仲良くしてくれることが理想的な状況だったので、30年代中盤以降の両国接近は大歓迎、そしてどっぷり同盟に組み込まれた所為で国内トップが慎重派で占められてたにも関わらず、ズルズルと世界大戦に巻き込まれていくハンガリーであった……みたいな展開のようです。ひょっとして、どっちかというとハンガリー的にはアンシュルスは歓迎の方向だった?
実際36年以降はイタリアもオーストリアから手を引いてますし、反対声明を出したとしても、それこそローマ議定書の関係から形式上…みたいな話じゃないかと想像しちゃうんですが実際どうなんでしょうね(-_-;)
余談ですが歴史群像の特集記事に、ハンガリー軍が政府降伏後もドイツ軍と行動を共にして旧オーストリア領に逃れ戦い続けた…と書いてあったのを読んで以来、めくるめく墺洪夫婦の絆的妄想が頭の中を占拠してたんですが。
ハンガリー史の本を読んだところでは、二重帝国崩壊後もハンガリー軍は旧帝国軍の組織体系をそのまま継承してて、且つ軍人さんがハンガリー国内に住むオーストリア系ドイツ人にとっては憧れの職業だったので士官クラスの大半がドイツ系の人だった……から、ドイツへの親近感を抱きやすかったとかナチ色に染められやすかったとか。へぇ~って感じで納得しました。
トップの政治体制が変わったからって、一昼夜にして下部組織の性質まで変わる訳じゃないですもんね。そもそも最高権力者のホルティも元々帝国軍人ですし。
二次創作でたま~に見かけるプーがチョビ髭暗殺計画に関わってた設定も、シュタウフェンベルクみたいな軍上層部(の一部)が髭のことを嫌ってた理由が、自分達貴族出身の軍士官はドイツ帝国軍、ひいてはプロイセン王国軍の流れを組む名門だという意識が強かったからで、ぽっと出の庶民出身のヒゲに従うことがどうにもプライド的に我慢ならなかった……という事情を元ネタにしたものですよね、おそらく。彼ら反ヒゲ派の精神的な拠り所がプーである、的な意味で。
軍部ってある意味技術職的な部分もあるし、特に政治改革の及び難い部署なんでしょうねえ。良くも悪くも(-_-;)
そして歴史群像2月号はポーランド軍の部分だけ立ち読みしたんですが、カティンの森事件が怖すぎて半泣きになりました。ロシア(つーかソ連)本気でヤバすぎる。
ポーランド亡命政府及び西部戦線でドイツ軍と戦ったポーランド人兵士達は、カティン事件暴露とかが原因で結局終戦後もイギリスに留まり続けたらしいですが、ヘタキャラとしての擬人化ポーランドもこっち側にいると……いいな……。御本家でリトアニアの背中の拷問痕を見てビビってたので、彼自身はロシアさんにさほど酷いことされてないのかな、という気もしますが。
あとイタリアと仲良しなのは「分割されてた時の仕事友達」らしいので、国土三分割後のポーランド本人はオーストリアさん家で働いていた模様。さぞうるさ……いやいや、キャラの性格を考慮すると、プーの家と比べても待遇かなり良さそうで、とても安心出来るニュースですね。その分リトアニアの人生を考えると戦慄を禁じ得ない訳ですが、それでも民主化直後に一度共産政権を懐かしむ揺り戻し現象が三次元世界で起きてる辺り、いや、なんというか、難しいです……。
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