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2024.11.01
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2010.11.18
面白いですタクト様。
屍鬼が放送休止ばっかで始終心が折れまくってるので、ガンダム三国志とタクト様が心の癒しですわぁ……。

勢いの良いテンポでケレン味のあるトンデモ世界観を見せて目眩ましする一方で、深層ではドロドロと生臭いものが流れている……素敵!
ホント、人間心理の機微をさりげなく描くのが上手い脚本家ですよね、榎戸。
ウテナなんかは舞台が極度に人工化・抽象化されているが故にその中に普遍の真理が宿った例だと思いますが、タクト様の場合は美しい南の島という楽園を彷彿とさせる舞台・登場人物達の神話的な造型を使って、割と泥臭い現実の物語を表現していくつもり…なのでしょうか。
連続2クール枠は昨今の不景気の所為で随分と貴重なものになってしまいましたが、お約束的な変身・戦闘を反復しながら1クールかけて世界観や人間関係をじっくり説明していき、2クール目からは敵になったスガタ君vsタクト様の激闘、二人の狭間で揺れるワコ…を基調にした怒濤の展開が待ってるのかしら、とかそんな期待を抱いております。単純な味方vs敵組織構造が崩れて、敵内部もぐっちゃんぐっちゃんになればいいんですけど。
そういやあれ、キツネっぽいマスコットキャラ(副部長)が実は演劇部のボスで主人公サイドを操ってて、尚かつ学園の校長だったりしないのかなーとかも期待してるんですよね。どうなんでしょう(^_^;)


どうしてもウテナと対比しちゃうのでそっちの話題続けますが。
セラムン・ウテナ(変身美少女)の対比としてタクト様(変身美少年)がいるとして、じゃあタクト様に出てくる敵の女性幹部が揃いも揃って肉食系なのは、何の意図あってのことなんでしょうねぇ。あの世界観にあって女は強引な支配者で、同時に性的な誘惑者でもある。恐らく後半ではキーマンになってくるであろう唯一の男性幹部の人は、サカナちゃんとラブラブしてるばっかで現在は物語の背景ですよね。

ウテナは一面では男性社会の隷属化にある女性の解放を裏テーマにした物語でもあって、階級闘争的な「男を打倒する」為に男性になりきって社会で地位を確立していこうとする層(ウテナ)の敗北と失敗、但しその失敗を踏み台にすることで女性が女性らしさを失わないまま自立する新たな指針が生まれたことを、ラストのアンシーの覚醒によって示してる…と解釈してるんですよね。
っていうか男女差別的なモノ自体は雇用均等法が徹底された今でもなくなってないし、しかしフェミの人達の言ってることも極端すぎて賛同出来ないんだぜ……。

同じ榎戸が関わってるからといって、モチーフの共有があるとも限らないのは当然のことですが、割と露骨に過去作とモチーフを反転させてるように見えるのが何とも深読みを誘ってしまいます……。単純な反転じゃなくて、なんかもう一捻りくらいあるんでしょうけどね。
今の社会はウテナの放送していた10ウン年前とは違っているし、といっても完全に逆転する程の変化も起こっていない。


……っていうか5話笑ったんですがwww若作りして男子高校生ハーレム作りを目指す保健の先生www
唯一投げキッス攻撃が効かなかった子が最後に先生に告白→「じゃあ、ベッドに横になってもらおうかしら?」 えええーΣ(゚Д゚)
年増好みだったから攻撃効かなかったんだよ!という見方も出来ますが(笑)、本当に好きな人がいる男には無差別フェロモン通じないって美談に解釈してもいいじゃない!!(゚∀゚)
主人公サイドのスガタ君が若作り先生に全く魅力感じてない描写(婚約者を愛してるから!)、タクト君が割とグラッときてたけど最終的に持ちこたえた(ワコのことを好きになりかけている)説明にもなると思うし。
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