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2024.11.02
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2009.07.12
眼鏡外れかけって、服脱ぎかけよりもある種のエロさがあるんですが。
そして表紙だけでなく中身もエロいときた……!!
私にとっては夏野って徹ちゃんがいて初めてエロい存在になるのですが、静信は単体でなんかエロい。若御院というより若後家さんっぽいかんじ。
元々原作読んだ時から静信が一番の好きキャラだったんですが、そこへもってフジリューが超私好みのエロい外見にキャラデザ致して下さったので、初見の時からなんだか非常に幸せです゚+。(*′∇`)。+゚でもあの瞳の描写は壮大なネタバレじゃないですか?
そしてさっきからエロエロ連呼してる私はメンタルが男子中学生。




視点キャラがコロコロ変わるあの小説での焦点…一番の中心人物が静信だということもあって(次点で敏夫と夏野)、一番感情移入しやすいキャラだと思っていたのです……が、漫画が始まってすぐくらいにちらっとネット検索したら、寧ろ敏夫に肯定的な人が多くて静信に批判的な風潮だったので少々びっくりした記憶があります。皆さん意外と思考が健全だった(^_^;)
うーん…敏夫も嫁さん人体実験したりして、かなり病んでると思いますけどね?別居はしてても特に仲悪い夫婦じゃなかったというのが余計怖い。
敏夫は大半の人間や屍鬼と同じで、自らの優位の為に他者を犠牲にすることを(多少忸怩たるものは感じても)躊躇わない人間。
静信は、それが出来ない人間。
読んだの10年くらい前で、あの極太い本をそう何度も読み返した訳じゃないから最早細かい部分の記憶は曖昧なんですが、若い頃の静信が手首を切った理由は明確に説明されていませんでしたよね?でもって本人も完全には理解していないような描写だった(筈)。
当時は私も明瞭に理解してた訳じゃないのですが、なんか特別悪いことしてる訳じゃないのに漠然とした加害者意識を感じてしまうような、そういう意識のあり方は理屈じゃない部分で納得していたのです。いや別に私もそういう人間だって話ではなく(^_^;)

……今思うと小野主上は結構明確に解説してくれていたのかなぁ。
自殺未遂。尾崎医院に赴く時は人目に付かないようにこっそり忍び込む(不倫してんじゃないんだからさァ…と漫画読んだ時も思った)。漠然とした罪人意識。異教への傾斜。村への無意識の嫌悪感。屍鬼への同情、共感。
根元はきっと一つで、自分が寺という村での頂点に君臨する家柄に生まれたから。大地主であり、宗教的に思考そのものを支配している、狭い村では絶対的な権力者。
人間を襲い血を摂取することで生き長らえる屍鬼と同じように、先祖代々山人達を支配し搾取することで生き長らえてきた、その血に連なる自分という存在の重みに耐えられないんでしょうねぇ。寺の跡取り…いや、その血脈に生まれてきたこと自体が静信にとっては罪そのもので、苦痛でもある。
村が滅ぶ、或いは村の枠組みが壊れれば、その時点で寺は支配者…即ち加害者ではなくなり、村人は被害者ではなくなる。屍鬼という別の存在に脅かされ、その被害者となっているのはまた別の問題として。自分の所為で苦しんでる訳じゃないんだから、大して心は痛まないのも道理。
うん、彼が屍鬼にシンパシーを感じていたのは別に潜在的に人狼だったからじゃなく、そもそもの在り方、自分の立つ基盤が屍鬼と似ていたから。加害者意識って、ある意味被害者意識以上に当人にとっては呪いになると思うんですよねぇ。いくら苦悩しようと、他者の理解を得られないという意味で。
あれ?これ、ほとんど明記されてましたよね……?私のマイ設定じゃないですよね??

そんな静信にとって敏夫の存在って何だったんだろうなぁとか。
それこそ10年前から敏夫×静信萌えー!かつての親友が徹底的に破局、敵同士に…!!とか滾ってたんですが、少し大人になった(笑)今は、屍鬼の事件が例え起こらなくてもこの二人はいずれ破局したんだろうなぁと思います。
敏夫が子供の頃から静信と仲良くしていたのは、プライドが高く寺を嫌う父(と母)への反発からわざと言い付けに逆らった行動していたのでしょう。が、自分を高みから押さえ付けようとする父に対する嫌悪感って、尾崎より目上の存在である寺に対して父親が持っている感情と同質のものなんですよね、結局は。確か作中でも言及されてましたが、つまり敏夫は父親とよく似ている。支配者であることが重荷になってる静信とは違い、自分が村での一番の支配者でいたいという願望が強い。
そんな敏夫の反発は父親の生前は父親に向けられていますが、既に父親は故人となっている。それに加え母まで亡くなった暁には、確実に敏夫の反発、嫌悪は父親と同じように寺へと向かった筈です。あ、あのちゃらちゃらした嫁は母親への反発から選んだのでしょうかね。今気付いたけど。
屍鬼の物語開始時期においては、対等な友人関係と称して、敏夫は静信個人を自分の目下に据えて辛うじて満足している状態だった。ので、静信が敏夫のやり方に反論すると過剰に怒りを顕にした。誰が反論しても敏夫は怒りを感じたと思いますが、それが潜在的には目上の存在である静信だったからこそ、敏夫はまるで自分の存在が脅かされたかのように過剰に反発したんじゃないでしょうか。
この二人が私のホモ妄想の通り肉体関係があったと(無理矢理)仮定して、敏夫側の動機は目上の存在である筈の静信を組み敷き、その体を自分の好きに扱い完全に支配することに快感を覚えるから…なんだろうな、みたいな。そりゃ静信も絶望して自殺未遂するYO!しかも敏夫はそれに無自覚なんだぜ意識した時点で屈辱を感じることになるから。純粋に静信のことが好きだと自分では思い込んでいる、けど平然と他の女と結婚する。
抱かれる側の静信も自罰的な感情というか、罪人である自分に罰を与える存在として自分と同種の罪を持つ敏夫に体を差し出してる…とか…嫌だなぁそれ(-_-;)そして本人も自覚してないところで、支配者であることに肯定的どころか積極的な敏夫の気質が段々嫌になってくる静信……。で、自分の罪に苦しむ沙子に惹かれていくことになる。敏夫は同じ罪を抱いていても、静信に共感も理解も覚えてくれないから。

うん、間違いなく破局するわ。

屍鬼が来なかったら、数年後…あの時点から10年もすれば、敏夫が一方的に静信を敵視してことあるごとに噛み付いて、静信は黙って項垂れて唯々諾々と敏夫にの言い分を呑み、しかしどっかの時点でその状態に耐えられなくなった静信が当て付けに自殺するなり逆ギレして村を二分する権力闘争おっ始めるなり小説家として村を捨てて上京したりしたんじゃなかろーか。
そういう意味では静信が10年後どころか今の状態にすら既に耐えられなくなってたからこそ、エッセイを書いて沙子を呼び寄せる…というある種の魔術的な力を駆使して、現状を打破しようとしたのかもしれないです。

屍鬼は登場人物一人一人が緻密に書き込まれた群像劇であるからこそ魅力的であって、同時にその群像が村という枠に入った途端アメーバのような一つの有機生命体に見えてくるところがホラーであり、でありながら作中作が暗示するように、全てが室井静信という男のインナースペースの物語であるという風にも読める……。
うん、やっぱり好きだなあ。昔はこれ読んで人間とは何か…みたいなことを真剣に考えちゃったりもしましたが、そこまで深いことに思いを馳せる若さは既にない……(^_^;)単にヤンデレ静信さん萌え~みたいなかんじで。軽く。いきたいです人生。
眼鏡エロ坊主萌え~~(笑)。
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