忍者ブログ

2025.03.12
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011.05.03
三年に一度くらいの周期で観たくなるんですよねぇ。

リアルタイムの頃はミッキー派だったんですが、今となってはウテナの男キャラだと西園寺が一番好きですよ……あいつって女を男の所有物扱いする作中でも一番解りやすい悪役でしたけど、この歳になると革命よりも家父長制の安定感を支持したくなるものです(-_-;)西園寺自身が人間として未成熟なのが、これまた良いのです。既成概念に固執するのは、未だ己を確立出来ていないから拠り所を求めてのこと。
可愛いヤツじゃないですかねぇ。
榎戸的は(過去のインタビュー見る限り)生徒会メンバーって一つだけ執着するものがあるとかいう設定みたいですけど、幹くんのアンシーへの恋には根源に双子の妹へのナルシスティックな愛着があって、西園寺のアンシーへの恋も、実際は冬芽への対抗心、友人に追いつきたいという憧れが前提にある。彼女自身が愛されてる訳じゃなくて、だからウテナという存在が彼女の中で特別なものになっていくのですけれど。

……批判コミでキャラ考察とか……一番意識してる対象は、実のところ今も昔も冬芽が一番なんですけどね……(-_-;)
やっぱり年を取って単純に嫌えなくなったというか、行動は今でもNGなんですけどそういう人格に至った生い立ちというか、幼少期にDV受けた子が大人になってDV加害者になるような……性的に早熟にならざるを得なかった少年の悲劇を感じてしまうと、なんというか。ええと。
欲しい物を手に入れる為の手段として暁生みたいな男を目指した所為で、結局欲しい物を手に入れられない。さいとうちほの漫画版の冬芽が良い男過ぎて(所謂少女漫画の王子様キャラ)当時はさいとう革命出来てないな…としか思わなかったんですが、事実冬芽はかなり本気でウテナの王子様になりたかったんだよなぁ、でもウテナは絶対に(好悪とは別の問題で)冬芽を選ばないんだよなぁと思うと、ううん言葉がまとまらないんですが、どうも不憫になってきます。
ウテナが王子様を求めるような普通の女の子なら、模倣でしかない冬芽じゃなくホンモノである暁生を好きになる訳ですし、実際は彼女の精神性はその次元すら越えて男の助け無しに自らの魂を輝かせることが出来る。
厳しい現実に冬芽少年が耐えてこれた原動力ってウテナに対する初恋だったんだろうなぁとか想像すると、結局報われない人生だよなぁとか……いやウテナによる革命の後は、生徒会メンバーは皆一つ思春期の殻を破って新たなステージを歩んでいけたのだと思うのですが、いくらリセットしたからといっても最初の失恋がなかったことになる訳じゃないよ!?

妹の七実を守る為に自分の身をすり減らした冬芽が、その妹に対して「実の兄弟じゃない」とか悪質な冗談を言って性的に迫るとか……ある意味自己破壊の一種ですよね。結局鳳兄妹みたいにマジで一線越えたりはしないのが冬芽の良心ですけど。
冬芽が最終話で七実と西園寺の元に帰ってくるのって、ウテナが暁生に穢されても魂の高潔さを失わなかったのと同じで、結局外的要因なんかどうでも良くて自分の居たい場所が居場所で、心の傷を克服するのも所詮己次第ってことを表してるんでしょうかね。
話がラストに近付くにつれて冬芽と西園寺がイチャイチャしだすというか、妙に絡みがホモホモしくなるのも予兆だったのかもしれませんが(^_^;)

暁生の魅力は正直今でも全然解らないんですが、もうちょっと年を取れば解る日も来るのでしょうか……。妹を軽蔑しながらその妹に依存しなければ生きていけない大人の男。
あいつ自分の心がいつまでも少年のつもりでいると言いつつ、実は自分が大人になったことを充分自覚してるんですよねぇ。
妹に捨てられても全然現状を把握出来ないのは、結局彼の精神性が幼いままであったことの証なのか、それとも年を取りすぎて変化を受容する柔軟性を失っていたのか……。


そういえば二次創作のフランスさんが瑠果っぽいキャラになってる率が高杉なんですが、皆さん包み込むような愛情を向ける自己犠牲型年上男って好きなんですか?
勿論私も好きですけど(^^)そんなの現実にはいねーよ!感が先に立つ……。あれは樹璃さんがガチレズの人で瑠果の恋が完全に一方通行だからこそ、物語として輝くのですよね。これでノマ的に上手くいっちゃうと面白くない。
あと、余命幾許もないから、自分の欲求をぎりぎりで抑えて相手の幸せを願える…という部分はアニハガのハイデリヒにも通じる心性です。
PR
  BackHOME : Next 
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索

つれづれ wrote all articles.
Powered by Ninja.blog / TemplateDesign by TMP  

忍者ブログ[PR]