この二人はどちらが……とか、未だにしつこく考え続けております。
二人の関係で一番取り沙汰される回し飲みエピソードだけで考えたら、三成が気にせずぐいーっと飲んで吉継キュン!みたいなのって、結構三成×吉継っぽい雰囲気ですよね。三成男らしい!的な。
ところがです。取り敢えず一冊小説読んでみようと、本屋で学陽書房とかPHP辺りの伝記文庫何冊かパラ見して結局一番大谷含有率高そうだった学研どM文庫『石田三成』(江宮隆之著)を購入・一読してみたら、これがどえらいレベルの三成総受小説で。
だって小西行長が「以前どこかで会いましたっけ?」とか言いながらブランド品(茶碗)渡してきたり、直江兼続が文通しながら「まるで恋人みたいだな…」とか呟いてたり、島左近の名前を聞いた三成がそれだけで何故か赤面してたり、大谷吉継と三成がアニメ獄ツナ並の頻繁さでこしょこしょ耳元で内緒話してたりするんですよ!?おっさんの書いた歴史小説なのにオカシイ!!
歴史小説の枠組みを超越する勢いで三成と吉継はいっちゃいっちゃしておりましたが、あれ?結局これって吉継×三成……?(-_-;)
ついでに先月の冬インテで得られた大谷同人誌がやっぱりさこみつ前提っぽい雰囲気だったので、天秤が段々と三成受けに……あー…なんもうかホモ百合って結論でいいような気がしてきた(笑)。実はどっちが上で下なんだろうとかわくわく考えてる現段階が一番楽しいんですよね(^_^;)
そういやインテにおいては作者様に「大谷さん好きなんですかー?」と訊かれたので「はいー」と返しておいたんですが、私、大谷さん好きなんですよね……?(今更)
はい勿論、好きだからこそ、こんなに気になってる訳です。
先日アンサイクロペディア(ウィキじゃないのか…)のネウロの項目を見たら、笛吹さんの項に「軍師だが汚いやり口を嫌う高貴な人」と人物像を記してあって、そりゃ好きにもなるわなぁ、モロに好みのタイプじゃねーか…とか得心致した次第です。足利直義とか大久保利通とかの、策士・政治家タイプなのに清廉潔白で私利私欲が一切ない系(この二人は名前見るだけで心拍数上がる…!←重症)。
そういえば石田三成もこのタイプですよねーと。官僚的な部分が冷たい印象を持たれて、一般にはあまり評価してもらえない部分も一緒。
今の日本にこういう人はいるのでしょうか…なんて話をしても虚しいだけなのでしたくありませんが。例えいたとしても所詮私も愚かな大衆の一人に過ぎないので、同時代に生きる人間を正当に評価するなんて無理ですし。
とはいえ三成はかなり近年復権出来てるんですかね?女の子に人気!とか新聞に載るくらいだし(笑)。やっぱりアンサイクロペディアの石田三成項には「オタク、腐女子問わず人気が高い」とかあったし、要は男女問わないオタク層に愛されてるんでしょうね。
前述した総受け小説(?)の著者は後書きで「三成への誹謗中傷は甚だしい」「毀誉褒貶の毀と貶ばっかり」と愚痴り、過剰防衛の心が暴走したのか繰り返し清正や正則がなんぼのもんじゃい、あいつら大した戦功上げてねーぞ、これだから脳筋は、ああいう恥知らずは碌な死に方しないべ、ああいう輩にだけはなりたくない……的な、おいおい流石に可哀想ですぜと言いたくなる一大ネガティブキャンペーンを作中にふんだんに盛り込んでおり、加藤清正は築城とかもしてるよ…と知っている人間ですらうっかり洗脳されそうになります。まあ何というか……加藤や福島はともかく、小早川秀秋が3年後に死んでくれたのには本当に溜飲が下がりますね!(・∀・)
恐らくですが元々の三成好きは彼が正当に評価されてない!という恐怖と怒りがあって、それが近年のファン増加に伴って逆に清正や正則へのイジメみたいな様相を呈した結果、アンサイクロペディアに「三成が官僚としての優秀振りを発揮すればするほど世間や週刊誌やマスゴミは清正や正則を猪武者としてこき下ろした」「いつしか「三成が俺たちの悪口をメディアや世間に言いふらしてる」と思い込むようになった」とか冗談のネタにされるような事態になってるんではないでしょーか。いや、福島正則はともかく、今でも加藤清正公の悪口は熊本で口にしちゃいかんのでしょうけど(^_^;)
恐るべきナイスタイミングで先月PHPから発行されたばかりの『石田三成と大谷吉継』とかいう本を入手してきたので、読みながら当分モエモエ持続しておこうと思います(^_^;)